健康・栄養に関する資格一覧|仕事になる方の特徴

健康・栄養の資格を生かして仕事にするイメージ

コロナ禍の影響により健康への意識が高まってきたなか、自身のため、家族のために健康や栄養に関する資格講座を受けて勉強する方も増えてきました。同時に在宅ワークやフリーランスの需要、リスキリングへの意識が高まり、好きを仕事にするため、経済的自立をするため、キャリアアップをするためなどに、興味のある健康や栄養の資格講座で力をつける方も増えています。

そこでこの記事では、健康や栄養に関する資格の一覧を紹介し、それぞれの資格が持つ特徴や仕事への応用方法について深掘りしていきます。

目次

国家資格とそれ以外資格の違い

まず資格には大きく分けて3つの種類があります。国が認定している国家資格、都道府県が認定している都道府県資格、民間企業が認定している民間資格です。権威性があるのは国家資格で、次に都道府県資格、民間資格となります。

健康に関わる資格一覧

ではまず健康に関わる資格を3種類に分けてご紹介していきます。

国家資格

国家資格を取得するには、所定の条件をクリアし、国家資格試験を受ける資格を経て、国家資格試験に合格する必要があります。資格の種類によって所定の条件が異なります。

医師

医師は、健康に関わる国家資格のなかで最も権威性のある資格です。この資格を有する者は、病気の診断、治療などを行うことが許されています。医師免許を取得するためには医科大学の6年間のカリキュラムを修了し、国家試験の合格が必要です。

合格後は、病院やクリニックでの臨床研修を経て、更なるキャリアアップとして外科、内科、小児科、婦人科などの専門医資格も目指せます。近年、高齢化社会やコロナウイルスの拡大に伴い、医師の役割はさらに重要となっており、専門知識や技術を持った医師が社会的に欠かせない存在です。

看護師

看護師は、医師の治療活動をサポートし、患者の心身のケアを担当する国家資格です。日々の業務内容には、医師の指示のもとでの医療行為、患者の日常生活における健康サポート、リハビリテーション支援などがあります。 特に、患者さんやその家族とのコミュニケーションスキルや心のケアが求められるため、人間関係の構築能力も非常に重要です。

保健師

 

保健師は、国民の健康の向上と維持を目的として、地域や学校などで健康教育や予防活動を主導する専門家で、看護師の上級資格でもあります。今求められている予防医学に関わる資格です。

保健師の主な業務は、母子健康相談、学校健康教育、地域住民の健康相談、感染症の予防指導などが挙げられます。ポピュレーションアプローチが求められるため、健康科学の知識や、地域住民と全体関係の構築能力が必要です。高齢化社会や地域包括ケアシステムの推進に携わり、各自治体や医療機関での活躍が期待されています。

助産師

助産師は、母子の生命や健康を守るための専門職で、看護師の上級資格です。出産をサポートするだけでなく、妊娠期のケアや新生児のケア、母乳指導など、母子の健康全般をサポートします。

助産師は病院や産科クリニックはもちろん、最近では自宅出産をサポートするための出張サービスや、助産院開業が可能です。特に、母子ともに安全に出産を迎えるための知識と技術は必須であり、同時に、強い精神力やコミュニケーション能力が求められます。

薬剤師

薬剤師は、医薬品の専門家として正しい医薬品の使用をサポートし、患者の治療や健康維持に貢献します。日々の業務では、医師の処方箋に定める医薬品を調剤するだけでなく、薬の副作用や飲み合わせ、服薬指導など、患者さんの安全確保が大切な役割です。病院や薬局だけでなく、製薬会社や研究機関での勤務も選択肢として存在します。

管理栄養士

管理栄養士は食と栄養の専門家として、健康維持や疾病予防、治療の支援を行う職種です。業務内容は多岐にわたり、病院での食指導、学校給食の管理、企業の健康管理、製品開発などです。近年、生活習慣病の増加や健康志向の高まり、予防医学の高まりから注目度が高まっています。

診療放射線技師

診療放射線技師は、医療の現場で放射線を用いた検査や治療をサポートする専門家です。具体的には、X線検査やCT、MRIなどの撮影、放射線治療を担当します。放射線は正しく扱わなければ人体への影響が考えられるため、安全管理や最新の知識の習得が避けられません。

臨床検査技師

臨床検査技師は病院やクリニックの検査室で、患者さんから採取された血液や尿、組織などのサンプルを分析し、疾患の診断や治療方針の決定に必要なデータを提供する専門家です。新しい検査方法の導入や技術の更新も頻繁に行われるため、常に最新の知識を持ち続ける必要があります。

救急救命士

救急救命士は、緊急事態において患者の命を救うための高度な医療活動を行う専門家です。事故や病気での急性疾患に対応し、最も効果的な救命のために速やかに実施します。現場での判断、機器の利用技術、心肺蘇生法など多岐にわたる知識と技術が不可欠です。

日々の業務は判断に非常に厳しい状況下での行動が多く、強い精神力と体力が求められますが、そのなかで直接命を救った経験は、非常に大きな達成感や充実感をもたらすため、やりがいがあります。

歯科衛生士

歯科衛生士は、歯の治療をサポートするとともに、口腔内の健康を考えるための予防ケアを行う専門家です。歯石の除去や歯のクリーニング、フッ素塗布など、プロフェッショナルなケアを提供する役割を持っています。また、正しいブラッシング方法や食生活に関するアドバイスなど、日常の予防ケアの指導も重要な業務です。

歯科衛生士として活動するためには、専門の機関教育での学習と国家試験の合格が治療をサポートするだけでなく、患者さんとのコミュニケーションが重要です。親身なアドバイスや指導により、患者の口腔内の健康を長期的に守るためのサポートを行います。

理学療法士

理学療法士は、身体の機能や動作の改善を目指すリハビリテーションの専門家です。事故や疾患による機能障害を持つ患者の生活の質(QOL)を向上させるため、正しい運動療法や装具の提供を行います。

患者の身体機能や生活習慣を詳しく把握し、個別の治療計画を立てるコミュニケーション能力も非常に重要で、患者の心身の状態を冷静に、正しいアドバイスや指導を行う役割も担っています。

作業療法士

作業療法士は日常生活動作や職業活動の障害を改善・回復させるためのリハビリテーションの専門家で、患者さんが自立した日常生活を送れるようにサポートします。具体的には日常への不安要素を取り除くためのシミュレーションや実践的な育児、機能の回復や自立支援です。高齢化が進む現代社会で、在宅ケアやコミュニティベースのサービスのニーズも増えています。

公認心理師

公認心理師は、心理的な問題や障害を持つ人々の診断、評価、治療を行う専門家で、精神的な健康の維持や改善を目指すための心理臨床のフィールドで活躍できます。学校や病院、地域の福祉施設などでの活躍が可能です。心のケアの重要性が日々向上する現代において、公認心理師の役割は非常に大きく、心の健康をサポートする専門家としてのニーズも拡大しています。

鍼灸師

鍼灸師は、中国古来の伝統医学である鍼(はり)や灸(きゅう)という療法で、体内のエネルギーの流れを調整し、体のバランスを回復させます。専門の鍼灸治療院はもちろん、根本やリハビリテーションセンターなど、多岐にわたる場所で活躍しています。

柔道整復師

柔道整復師は、外傷や捻挫、筋肉や関節の障害に対して、手技による治療やマッサージ、牽引などを行う専門家です。日常の生活やスポーツなどで生じた怪我の初期治療や痛みの軽減、身体機能回復のためのリハビリテーションを行っています。治療院やスポーツの現場、ジェネリックのリハビリテーション部門など、幅広い場所で活躍しています。

都道府県資格

就職の観点では国家資格よりも選択肢が減りますが、専門的な知識や技術は培えます。取得方法の流れは国家資格と同じで、所定の条件をクリアして都道府県資格試験を受ける資格を経て、試験に合格して取得可能です。国家資格と大きく異なる点は所定の条件です。

准看護師

准看護師は、看護師としての基本的な看護技術と知識を有する資格です。医師や看護師に指示を仰ぎ、連携しながら患者のケアをサポートし、基本的な看護業務を担当します。具体的には、生活の援助や基本的な治療支援が多いです。

一方、高度な医療技術を要する処置は、正看護師が主に担当します。准看護師は、病院や診療所、介護施設など様々な場所で活躍しており、患者さんの身近な存在として信頼されています。

栄養士

栄養士は、人々の健康をサポートするための栄養学に関する知識と技術を持つ専門家です。学校給食や病院食、福祉施設の食事提供のため、バランスの良い食事メニューの提案や食材の選定、食事指導を行います。個別の栄養相談もできます。

登録販売者

登録販売者は、薬の販売に関する専門知識を持つ資格者です。2009年に施行された改正薬事法に基づき、一般用医薬品(OTC医薬品)の販売業務を行うための資格として設けられました。状態にあった医薬品の推奨や使用方法、注意点などのアドバイスを行います。

民間認定資格

民間認定資格は民間企業が認定する資格で、健康・栄養関連の資格は多種多様にあります。たとえば食育、東洋医学(薬膳、漢方)、幼児食、スポーツ、農業、美容などの分野があるので、目的を見据えて取得されると良いでしょう。

民間資格は専門的な知識を習得するだけでなく、キャリアアップの一助となり、独自のサービスやアドバイスを提供する際に役立つことが期待されます。ただし民間資格を取得して将来的に仕事にしたい方は、民間資格をどのように活かすのかを考えて行動に移さなければなりません。自分で考えて行動できるのかどうかが、仕事にできるのかどうかにつながります。

民間資格を仕事にできる方の特徴

民間資格を持っているだけでは、仕事になるわけではありません。もし独立開業を考えられている方は、民間資格だけではなく、国家資格や都道府県資格を持っていたとしても、資格を持っているだけでは仕事にできません。仕事にできる方は専門知識・スキルはもちろんのこと、ビジネスで必要な知識・スキルも兼ね備えています。

・常に知識を更新し続ける姿勢
・コミュニケーション能力
・変化に対応できる柔軟性

健康・栄養の資格を取得して、活かそう!

健康や栄養に関する資格は、国家資格から民間資格まで多岐にわたります。これらの資格は、専門家としての知識や技術を身につけるための基盤となり、様々な業界や場面での活躍が期待されます。特に国家資格は、その信頼性や認知度から幅広い職域での活動が可能です。

一方、民間資格は特定のニッチな分野や、最新のトレンドに対応した資格が多く存在します。仕事にする鍵は、情熱やコミュニケーション能力、そして実践的な経験です。資格の取得は専門家としての第一歩となりますが、その後の努力や経験、継続的な学びが真の価値を生むことを忘れずに、自らのキャリアを積み上げていきましょう!

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