予防医学における食事の役割とは|食事をする意味や健康な食事の意味

予防医学における食事

健康ブームや生活習慣病の拡大、医療費増大を追い風に日本でも拡がりつつある予防医学。予防医学の一方法として食事があり、食材や献立、食習慣の見直しが注目されています。そこで今回は基本に立ち返り、なぜ食事をするのか、健康の食事とは何なのか、食事と社会的な課題の関係についてなど深堀していきます。

予防医学については下記の記事も参考にしてください。

 

目次

なぜ食事をするのか

私たちは生まれたときから「食事をする」という行動を行いますが、なぜ食事が必要なのでしょうか。それは、食材から摂れる栄養が身体に必要で、食べ続けることにより生命を維持できて健康に育つ、生きられるためとされています。さらに生命維持のためだけではなく、美味しい・楽しいなど感情を引き起こす、家族や社会など人とコミュニケーションをとりつながることで自分の存在価値を感じると、生活の質(QOL:Quality of life)向上いったメリットなども挙げられます。

健康になるための食事とは

飢餓や栄養不足が問題になった時代は「栄養」を摂ることが優先順位の高い意識としてありましたが、飽食時代の現代では過食や外食・加工品増加による生活習慣病が社会課題となり「健康になるための食事」への意識が拡まっています。健康になるための食事とは炭水化物(糖質・食物繊維)、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルといった5大栄養素が過不足なく摂取する、身体に不要なものは摂取しないなどを行い、個人の身体に合った食事量・食事内容などの実践です。

10人いれば10人の最適な食事があります。個人の身体に合わせた最適な食事こそ、不調もなく病気にならない(未病)身体づくりができるようになります。これこそが予防医学の考え方なのです。

栄養が摂れる食事とは

健康になるための食事を、さらに専門的に考えていきます。すると栄養はただ食材に含まれているだけでは力を発揮できません。食べるまでの調理過程から、食べたあとの代謝過程を経て、ようやく栄養素の力が発揮されます。また食材に注目すると農業から環境や醸造の観点なども重要です。

難しい話ですが、チリも積もれば山となるといったことわざがあるように、一つ一つを大切にして各過程を効率的に行えると、力を発揮できる栄養素も多くなり、それが健康に影響を及ぼすのです。

健康寿命と和食

世界的にもヘルシーなイメージが強い和食ですが、厳密には現代の和食ではなく1975年頃の和食の方が健康に寄与するとの考え方が多くあります。たとえば世界ユネスコ無形文化遺産に登録された理由の一つにPFC比バランスが良いことがありますが、それが1975年頃の和食のバランスです。

また1960年、1975年、1990年、2005年時点の和食を摂取したラットの健康機能変化をみた研究論文においては、1975年の食事をしたラットの評価が最も高くなったとの報告もあります。一方、近代栄養学の側面から1975年頃の和食でも近代栄養学の観点からみるとマイナス面があります。和食のマイナス面を補い、個人に合った最適な食事で未病の身体づくりが可能です。

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記事監修・執筆者

一般社団法人日本和食ライフスタイリスト協会 代表理事
管理栄養士・和食ライフスタイリスト 合田 麻梨恵

初めての海外訪問時に日本との素材の違いに驚愕し、”和食の魅力”に目覚める。管理栄養士として不特定多数が購入するコンビニ弁当に携わり健康な方を増やしたいと考え、商品開発者に。しかし実際は仕事として毎日3食コンビニ食で激太り&心身ともに不調をきたし限界を感じたため、異なる方法で和食で健康になれる魅力を伝えようと決意し、独立。

和食料理教室を通じて100名様以上の不調改善に成功した「食」の面、全国の自然発酵生産者100軒以上の訪問による「農業・醸造」の面、論文2万件読破した「予防医学」の面から和食の研究を重ね、未病の身体づくりができる”令和の和食TM”を提唱。予防医学専門家養成や健康経営を通して働く人の健康サポートやメディア出演、監修など。

 

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