薬膳とは|初心者向けの基本知識や効果ないといわれる理由

薬膳の概念図

「薬膳って聞いたことがあるけど、実際どんなものなの?」「不調改善には薬膳が良いと聞いたので、基本を知りたい!」「本当のところ、薬膳で効果が出るの?出ないの?」と思われている方、必見です。初心者の方でも簡単に理解できる基礎知識や取り入れ方、効果を出す方法など解説します。最後にはおすすめの資格もご紹介しています。

 

目次

薬膳とは

中国の伝統医学が発展した東洋医学において、体質改善や不調改善を行う食事をいいます。「冷える時は生姜を食べると良いよ」とご家族や周りの方からいわれた経験はありませんか?それがまさに薬膳の考え方です。

 

初心者向け!薬膳の基本知識

東洋医学で使われる言葉には、独特な意味があります。ここでは基本となる5つの言葉を解説します。

 

五臓六腑

肺・心・肝・脾・腎といった5つの臓器の機能をさし、それぞれ貯蔵する働きがあります。一方、六腑とは胆・小腸・胃・大腸・膀胱・三焦をさし、食べ物を消化吸収し、それぞれ不要なものは排泄する働きがあります。五臓と六腑は対になり、経絡という道を通ってつながっているため、どこかが崩れると対も崩れて不調になるといった概念です。

 

五行

自然界にある全てを木・火・土・金・水の5つに分類して調和を保つ概念です。実際の現場では五行と五臓六腑を組み合わせて、病気の判断や治療の解説に使用されています。

 

気・血・水

3つの中で最も重視されているのは「気」の概念です。生命活動のエネルギーと捉えられています。エネルギーがあって初めて、全身を巡り栄養を与える「血」や、身体を潤す体液や涙・尿・汗といった「水」が本領発揮し、身体を動かすのです。

 

陰陽

新陳代謝が低下している状態を陰、一方、活発な状態を陽と捉え、このバランスが崩れると不調になるといった考え方です。ある程度は睡眠、食事、運動といった養生で整うものの、乱れが大きくなるほど漢方や鍼灸治療が必要になります。

 

虚実

体力の有無や抵抗力の強弱を表す概念です。検診時に体質の傾向を決めるため虚証タイプか実証タイプかを判断します。タイプによって対応が異なります。

 

薬膳は効果がない?

食材一つの力だけで身体を変えることはできません。もしそれが可能なのであれば、その食材は薬となっているはずです。人間の身体は沢山の因子が絡まり合い、複雑な構造をしています。

それぞれがバランスをとれている状態が、健康な状態です。そこに、例えば身体を温めるのには生姜が良いからといって、毎日生姜を1つ食べて身体が24時間温まる、体温が1度上昇するのでしょうか?

おそらくメリットよりも、生姜の刺激による腹痛や肌荒れなどデメリットの方が先に現れてしまうでしょう。未病の身体をつくるためには、薬膳だけではなく解剖学や基礎栄養学、生物学、微生物学といったほかの学問も体系的に取り入れて実践するべきなのです。

 

極端な薬膳は病気のモト!

実際に良かれと思っていた偏った食事を行った方が体調を崩し、病院へ来院されるケースも医師の方から伺います。栄養バランス、微生物バランス、五味バランスなどさまざまなバランスを考慮された整った食事が土台です。その上で、必要だと思う食材を足していくと良いでしょう。

 

東洋医学と西洋医学のバランスが真の健康への道!

病気を起点に、前の状態は東洋医学、後の状態は西洋医学で対処するのがおすすめです。また身体は個人差があります。一般論はあったとしても、あなたの身体に合うのか合わないのかは、実食してみないとわかりません。本当にその食事で、定量的に、定性的に改善するのか経過観察を行ってみましょう。

例えば定量的な判断基準として血液検査の改善(自由診療の検査では不調の原因がわかる場合もあります)が、定性的な判断基準として身体がだるかったのが楽になったなどの感覚的な変化が挙げられます。

 

科学的根拠のある和食で体質改善ができる資格

前述したように、真の健康は東洋医学と西洋医学どちらの考え方も取り入れることです。そこで、両方の医学のいいとこ取りをした資格が「和食ライフスタイリスト」です。

食生活を変えるだけで、資格受講生様が3日に1回の便秘が毎日快便、貧血に関するHt値始め4つの値が基準値より低い状態から、基準値範囲の状態に改善しました。結果が出たのは、6つの学問を体系的に学べる講座で偏りなく実践でき、個々に合わせたやり方を提案しているためです。

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