最近「予防美容」という考え方が主流になってきています。とは言っても「予防美容って聞いたことあるけど、よく分からない…。」「実際に何をすれば良いの？」「本当に意味があるの？」など疑問を持つ方も多いのではないでしょうか？そこで今回は予防美容の考え方や実践方法をご紹介します。
予防美容とは
予防美容とは、シミやシワ、吹き出物など肌トラブルが起きてから対処するのではなく、トラブルが顕在化しないように予防する考え方を言います。以前の対処美容だと、時間もお金もかかり、元のキレイなお肌に戻せない場合もあります。しかし、予防美容を実践すると10年、20年先と長期的に見た場合にコストカットにもなりキレイな美貌を維持できるのです。「キレイ」と言われ続けるには、トラブル顕在化前の努力が必須になります。
ちなみに、予防美容の考え方は現在日本で追い風となっている予防医学の考え方の影響も受けているとされています。予防医学に関しては下記記事で簡単に解説していますので参考にしてください。
予防医学における世界の動向や日本の今後の動向は下記記事で解説しています。
予防美容のための栄養・食ケアの方法とは
では予防美容を実践するためにはどうすれば良いのでしょうか。今回は栄養・食に注目してご紹介します。
予防美容方法1：良質のあぶらをとる！
オメガ3脂肪酸やオメガ6脂肪酸など「良質のあぶら」が良いという話を聞く方も多いでしょう。これらは不飽和脂肪酸の内の多価不飽和脂肪酸に属するn-3系脂肪酸（オメガ3脂肪酸）やn-6系脂肪酸（オメガ6脂肪酸）を指します。なぜ良質なのかというと、体内でオメガ3脂肪酸はIPA（エイコサペンタエン酸）やDHA（ドコサヘキサエン酸）に、オメガ6脂肪酸はエイコサノイドという生理活性物質に変化して身体に有益な働きをするためです。植物性や魚のあぶらを意識してみましょう。
予防美容方法2：脂質を減らす！
飽和脂肪酸はもちろん、良質のあぶらであっても過剰摂取や間違った摂取の仕方は汚肌の元です。脂肪酸は酸化すると過酸化脂質となり、がんや老化の原因になるとされています。過酸化脂質にしない方法はありますが、100%しない方法はないので摂りすぎないように注意しましょう。ただし脂質を全く摂らないのは不調の元になるので、適度な摂取を目指すのが最適です。
予防美容方法3：腸活をする！
「美肌には腸活が必須」というようなことを聞かれる方も多いのではないでしょうか。実際のところ腸と肌に関しての明確なエビデンスはあまりありません。しかし、腸は大半の栄養や水分を吸収する大切な消化器官です。確率論的に、腸からの栄養や水分の吸収率が上がるほど細胞内は水分で潤され、細胞内で発揮される栄養機能の確率は上がるでしょう。美肌には栄養も水分も不可欠なので、腸活をすると美肌になるという考え方は間違いではないと考えられます。
令和の和食TMで叶える予防美容
気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、予防美容としての栄養・食ケアの上記3つが叶う食事は「和食」です。しかしヘルシーなイメージがある「和食」にも欠点があります。そこで一般社団法人日本和食ライフスタイリスト協会は和食の欠点を補い健康・キレイになれる和食として「令和の和食TM」を提唱しました。実際にこの考え方に基づいた食生活を実践していただき、乾燥肌、ニキビ肌を改善した結果もあります。
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【参考】
・厚生労働省｜e-ヘルスネット｜不飽和脂肪酸
・厚生労働省｜e-ヘルスネット｜抗酸化物質